株式の売買における基本的な3つの注文方法

株式投資の初心者の中には、基本的な注文方法さえ把握できていないと思われる人が少なくありません。株式投資における注文方法には色々なものがありますが、基本知識として知っておくべきなのが「指値注文」、「成行注文」、「逆指値注文」の3つです。指値注文は「指定した価格」で取引したい時、成行注文は「価格に関係なく」注文をすぐに成立させたい時、逆指値注文は「処分したい」時に行う注文方法です。

●指値注文
指値注文は自分が希望する価格で取引ができるため、資金計画を立てやすいというメリットがあります。例えば、A銘柄が『1,000円以下になったら購入しよう』思った場合は、1,000円の指値で買い注文を出します。その場合、A銘柄を所有している人が1,000円以下の売り価格を出すと、売買が成立します。当然、A銘柄の売り価格が全て1,001円以上の場合は取引が成立しません。

ただ、株価が値上がりを続けているような上昇トレンドの時の指値注文は、いつまでたっても注文が成立しないため、利益を取り損ねることになります。なお、指値注文の有効期間は各業者ごとに設定されており、期間を過ぎると失効します。

●成行注文
成行注文は売買の成立を優先させたい時に出す注文方法です。例えば、A銘柄の購入を成行注文で出した場合、株式市場で売りに出されているA銘柄の一番安い価格で成立します。成行注文のメリットは必ず注文が成立するため、値動きの流れに乗り遅れずに利益を得ることができることです。

ただ、約定時点の価格での売買になるため、注文量や価格変動によってはチャートで確認した価格とは異なる価格で成立することがあります。そのため、ある程度資金面に余裕を持たせておくことが必要です。

ちなみに、成行注文は指値注文よりも優先されます。従って、指値注文の希望価格と板の価格が同じだったとしても、成行注文が先に成立します。ただし、株式売買は「早い者勝ち」が基本であるため、成行注文が多い場合は、順番がなかなか回ってこない可能性があります。

●逆指値注文
逆指値注文はその言葉通り、指値注文の逆パターンの注文方法です。注文の仕方に以下の違いがあります。
・指値の買い:指定した価格以下になれば買う。
・逆指値の買い:指定した価格以上になれば買う。
・指値の売り:指定した価格以上になれば売る。
・逆指値の売り:指定した価格以下になれば売る。

通常の取引では、逆指値注文は成立しません。それは、利用者にとって不利になる取引だからです。逆指値注文が成立するのは、「株式を処分」する時です。

例えば、1,000円で購入した株式を所有している時に、価格が1,000円からどんどん値下がりしていたとします。そんな時に、これ以上の損失を出したくないと思ったら、『900円になったら売る』という逆指値注文を出します。通常の指値注文は、『1,100円になったら売る』というように「利確(利益の確定)」が目的になっていますが、逆指値注文は「損切り」のために行います。